カミソリ様
2010年07月29日
福畑 at 00:44 | Comments(0)
後輩の結婚式に仙台まで行くことになった。
かなり遠い。
新宿までは1人で高速バス。
東京からは、結婚式に参加する違う後輩と合流。ということにした。
新宿に着くと電話がなった。
「もっしもしい~福さんスカ? オレッす。今どこスか?」
「おれ?今から大宮に向かう。」
新宿から埼京線で大宮に向かう電車の車内
足を組みながら座っていた。
すると
頭の毛を綺麗に剃り上げ
アゴヒゲをたくわえた
デカイ顔の体格のいい奴が
黒いスーツを着て
ヴィトンのボストンバックを肩からぶら下げ
揺れる車内を 『オレ様だ!』と言わんばかりに歩いてくる。
周りの乗客は早め早めに伸ばした足を引っ込めたり
下を向いたりして視線をそらしていた。
『オメエの電車じゃねえ。威張って歩くな。』
と思いながら遠くの空いてる席に座るのを強く念じていた。
が、来る。
ズカズカと、さらにコッチに来る。
『組んでいる足をどうするか?』と悩んだ。
『みんなと同じように早く座り直すべきだった』と悔やんだ。
が、もう遅い。
すげ~近い。
頭を剃る時に出来たであろう カミソリ負けがはっきり分かるくらい近い。
ところが、見覚えがある。
鼻と目の辺りだけ見たことがある。
でも、あとのパーツは全く知らない。
目のあたりだけが知り合いだ。
大宮で待ち合わせをしていた奴だった。
おどろいた。
何年も会ってないヤツじゃない。
去年か一昨年に会ってる。
が、目元以外は知らん。
「横に座るな」と小声で言った。
「なんで?」とヤツは聞く。
『この車内の緊張した空気がオレのせいだと思われているから』とは言えなかったから
冗談ぽく笑っといた。
大宮に着く。
すごい人。
が、普段より歩きやすい。
「スー」と歩ける。
「福さん。空いてますよ」と自由席にもなんなく座れた。
仙台の街も不思議と歩きやすい。
人が俺に道を開ける。
そう。ヤツだ。
ヤツの 【見てくれ】 が 【かなり怖い】 から。
俺は 『コイツ ちょっと便利。』 と思った。
かなり遠い。
新宿までは1人で高速バス。
東京からは、結婚式に参加する違う後輩と合流。ということにした。
新宿に着くと電話がなった。
「もっしもしい~福さんスカ? オレッす。今どこスか?」
「おれ?今から大宮に向かう。」
新宿から埼京線で大宮に向かう電車の車内
足を組みながら座っていた。
すると
頭の毛を綺麗に剃り上げ
アゴヒゲをたくわえた
デカイ顔の体格のいい奴が
黒いスーツを着て
ヴィトンのボストンバックを肩からぶら下げ
揺れる車内を 『オレ様だ!』と言わんばかりに歩いてくる。
周りの乗客は早め早めに伸ばした足を引っ込めたり
下を向いたりして視線をそらしていた。
『オメエの電車じゃねえ。威張って歩くな。』
と思いながら遠くの空いてる席に座るのを強く念じていた。
が、来る。
ズカズカと、さらにコッチに来る。
『組んでいる足をどうするか?』と悩んだ。
『みんなと同じように早く座り直すべきだった』と悔やんだ。
が、もう遅い。
すげ~近い。
頭を剃る時に出来たであろう カミソリ負けがはっきり分かるくらい近い。
ところが、見覚えがある。
鼻と目の辺りだけ見たことがある。
でも、あとのパーツは全く知らない。
目のあたりだけが知り合いだ。
大宮で待ち合わせをしていた奴だった。
おどろいた。
何年も会ってないヤツじゃない。
去年か一昨年に会ってる。
が、目元以外は知らん。
「横に座るな」と小声で言った。
「なんで?」とヤツは聞く。
『この車内の緊張した空気がオレのせいだと思われているから』とは言えなかったから
冗談ぽく笑っといた。
大宮に着く。
すごい人。
が、普段より歩きやすい。
「スー」と歩ける。
「福さん。空いてますよ」と自由席にもなんなく座れた。
仙台の街も不思議と歩きやすい。
人が俺に道を開ける。
そう。ヤツだ。
ヤツの 【見てくれ】 が 【かなり怖い】 から。
俺は 『コイツ ちょっと便利。』 と思った。